板倉町
板倉町は、群馬県邑楽郡にある町で県南東部の最東端に位置しています。
関東地方に点在する「雷電神社」「雷電社」の事実上の総本社格で、関東三雷神の1社である雷電神社があります。
農業においては、キュウリの生産が盛んで、生産高は全国トップクラスです。
かつての板倉町は、河川や池沼が多く、そこで取れる川魚を使った川魚料理が有名です。
なかでも、なまず料理が有名で、代表的な料理としてはなまずの天ぷらがあります。
水害が多く発生していた板倉町では、家の軒や納屋の梁に太い麻縄で舟を吊り下げる「揚舟」という舟を設置し、水害が発生した時にはその揚舟を利用し、住民や家畜、穀物などを高台へと運びました。
「群馬の水郷 揚舟 谷田川めぐり」では、5月~6月と9月~10月に揚舟体験をすることが出来ます。
この体験では、船頭が1本の竹竿を使い、木製の揚舟を操縦しながら1.3キロメートルのコースをゆったりと周遊します。
板倉町は、本州最大の湿地で、ラムサール条約に登録された渡良瀬遊水地に接しています。渡良瀬遊水地は、群馬県・栃木県・埼玉県・茨城県の4市2町にまたがる遊水地です。
南北に約9キロメートル、東西に約6キロメートル、周囲の長さは約30キロメートル、面積33平方キロメートル、総貯水量2億立方メートルという最大の遊水地で、堤防や大地に囲まれた総面積は約3,300ヘクタールになります。
渡良瀬遊水地では、3月下旬に、ほぼ全域に渡ってヨシ原に火をつける「ヨシ焼き」が行われています。
ヨシ焼きは害虫を駆除し、樹木の侵入を防ぐことで、生態系の保全につながるという重要な役割を担っています。
渡良瀬遊水地の近くには、群馬県・栃木県・埼玉県の3つの件で構成される「三県境」があります。
一般的な三県境は山の山頂や尾根や河川上にありますが、こちらの三県境は全国で唯一といえる、歩いて行ける平地に存在しています。