アニメでの町おこし

 

 

アニメによる町おこしは、現代型町おこしの王道ではないでしょうか。

群馬県館林市から自動車で30分の位置にある埼玉県久喜市鷲宮におけるアニメでの町おこしは有名です。

鷲宮は、『らき☆すた』というアニメで有名になりました。

放映終了後間もない2007年12月には商工会主催のイベントが開催され、3500人余りを集客し、翌日にはアニメのキャラクターが描かれた絵馬型携帯ストラップが町内17店舗で販売され、これも開店から30分も経たずに完売したそうです。このストラップはこれまでに3万5000個売れたそうです。

地元のお祭りでは、らき☆すた神輿が町内を練り歩くとのことです。

また、茨城県大洗町は『ガールズ&パンツァー』(通称ガルパン)というアニメで有名です。大洗町では商工会の有志が中心となり、アニメの企画段階から制作サイドと密接に連携してガルパンとコラボした企画を次々と打ち出すことに成功したとのことです。

私は、サーフィンをしにほぼ毎週大洗町に行っており、地元サーファーからガルパンの話をたまに聞きますが、休日は街中をアニメ好きの方が散策されていて、コロッケを買い食いしたりグッズを買ったりしてくださるようです。

私が友人サーファーとたまに行く定食屋があって、この定食屋はアニメとは全く関係ないのですが、アニメのキャラクターのイラストが店中に貼ってあります。

この様子からも街中でアニメを盛り上げようという意気込みを感じます。

おそらく、大洗駅を降りた瞬間、アニメのキャラクターが出迎えてくれ、街中でキャラクターに出会え、ファンの方にとっては街にいる間ディズニーランドにいるような気持ちなのではないでしょうか。

翻って館林市はどうでしょうか。せっかく「宇宙よりも遠い場所」というアニメでアニメの聖地88に選ばれていますが、駅前の観光案内所で若干アニメの紹介がされている程度で、街全体でアニメを盛り上げようという雰囲気がなく、ファンの方が館林市に来られても残念ながらボルテージは上がらないでしょう。

アニメのちびキャラが最近館林市から発表され、市は頑張っていますが、街中の商店などは冷めた目で見ているというか、市と足並みが揃っていないように感じます。

コロナ禍では、個別に観光に来て下さるアニメファンの方は貴重な存在ですので、街全体で「宇宙よりも遠い場所」を宣伝してアニメファンの方をもてなしてみたらどうでしょう。

コロナが終息してたてばやし祭りが再開されたら、鷲宮の二番煎じですが、アニメの神輿を出すのが面白いのではないかと思っています。


メールでのご相談予約も受け付け中です。