ハラスメントの予防法 ー研修ー
目次 1 ハラスメントの予防法 2 効果的な研修 3 研修の注意点 |
1 ハラスメントの予防法
ハラスメントは予防措置が重要です。
問題社員対応5【極意2:懲戒処分】コラムでハラスメントが起きた際の懲戒処分について解説しました。
しかし、⚠懲戒処分はあくまでも事後措置です。
ハラスメントによる退職者を出さないようにするには、ハラスメントを予防することが更に大切です。
予防措置は経営者にしかできません。
もし仮に会社でハラスメントの問題が起きたとしても、会社が予防措置をとっていたのであれば、社会からの非難や裁判に対し抗弁できます。
ハラスメント予防方法 ・ハラスメント防止規定作成 ・アンケート ・研修(管理職向け、一般職向け、役員向け) ・相談窓口設置 など |
➡ 特に有効なのは研修です。
2 効果的な研修
多くの管理職の現状:
✓ハラスメントに敏感になっている社会の意識変化に気づいていない
✓何がハラスメントになるか分かっていない
⇩
研修を実施し、管理職に時代の変化や、どういった行為がハラスメントになるかをはっきりと認識してもらう必要があります。
そこで、管理職向けの研修をすることが重要になるのです。
\管理職向けハラスメント予防研修内容/
◎ハラスメント行為をすると管理職自身も懲戒処分を受ける可能性があることや、人事や給料で不利益になることを認識してもらう
◎ハラスメントにより社員が辞めたり、インターネットの書き込みなどで人が採用できなくなったり、ブラック企業扱いされる可能性があったりするなど、会社にも経営上の大きな不利益があることを分かってもらい、危機意識を経営陣と共有してもらう |
ただし・・・
管理職がハラスメントになることを怖がり、部下に対して適切な注意ができなくなるのも問題
➡ 管理職が必要以上に萎縮しないように注意
3 研修の注意点
⚠管理職と一般社員とに同じ研修をしない
管理職向けの研修と一般社員向けの研修とでは、目的が全く違います▼
管理職向けの研修:ハラスメント防止、人材不足の深刻さの共有、社長と共に人材定着に取り組んでもらうという目的 |
一般社員向けの研修:ハラスメントになる行為は限られており、通常の叱責はハラスメントではなく、ある程度は耐える必要があることを知ってもらうという観点から行う |
(会社役員にハラスメント放置による人材流出への危機感がない場合、役員向けにセミナーを実施するということもあります)
また、研修は1回実施したからそれでよいというものでもありません。
人間は忘却の生き物ですので、2~3年に一度はその時のトピック等を取り上げた効果的な研修をすることが必要です。
★当事務所では、対象者や時勢に即したハラスメント防止セミナーを実施することが可能です★
★ハラスメント防止セミナーをご検討されている企業様は、ぜひ一度ご相談ください★