問題社員対応の極意―業務指導

 

こちらのコラムで解説した通り、解雇をするのは容易なことではありません。

だからといって、問題社員を野放しにすることもできません。

 

問題社員とは、以下のような社員のことを指します。

  • 業務命令に従わない
  • ハラスメントをする
  • 自己中心的な言動が多い

 

こういった問題社員の存在により、他の社員は人間関係に嫌気が差してしまうでしょう。

人間関係の悪化は、社員が退職する大きな理由となります。

 

したがって、人材不足時代を乗り切るためには、問題社員対応は必須のものになるのです。

 

 

そこで、まず行うべき問題社員対応は、業務指導です。

 

 

ポイント 書面で指導する!

 

問題社員対応では、「文書を出す」「文書を求める」 ということが重要になります。

なぜなら、口頭での指導は大きな危険を伴うからです。

 

 

口頭で注意をすると、言葉を誤るとハラスメント扱いされてしまうことがあります。

また、ヒートアップしやすくなってしまいますので、トラブルが生じてしまう可能性も高くなります。

 

そこで、言うべきことだけを簡潔に、冷静に伝えるためにも、書面を用いて指導を行うようにしましょう。

 

 

<注意点>

指導を行う際には、以下のことに注意しましょう。

  • どのような事実に対して処分をするのか、明確にする
  • 「就業規則〇条に違反する」と、具体的に示すようにする

 

何が悪かったのか、どうして指導されることになるのか、はっきりと明確にすることで、後々のトラブルを防ぐことができます。

 

 

一番いけないのは、何となく注意をする、ということです。

 

同じ問題を繰り返させないようにするためにも、以上のことに注意するようにしましょう。


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