メールマガジンvol. 82【どのような業種で歩合給を取り入れられるか?】
前回のメールマガジンでは、歩合給は残業代の計算方法が会社側に有利なので残業代の発生を防止するために積極的に歩合給を利用するのがお勧めだということをお伝えしました。
今回のメールマガジンではどのような業種で歩合給を取り入れられるかをお伝えします。
まずは何といっても運送業です。運送業はドライバーが一旦会社を出てしまうと会社で労働時間の管理をすることが難しく、またドライバーによって仕事の速さも相当異なってくるので、歩合給に馴染みやすいと言えます。
実際に運送業では歩合給がよく取り入れられています。
運送業は構造的に長時間労働になりやすいので、歩合給による残業代削減の効果は絶大です。
その他に歩合給の導入でお勧めなのは保険代理店業です。
保険代理店の社員さんも夜間や休日にお客さんのところに行ったり、事故現場に行ったりするのでやはり構造的に労働時間が長いです。
また、保険代理店業で歩合給を取り入れて、保険を売った人が高い賃金を貰えるようにすると社員のモチベーションアップにも繋がりますので、歩合給の導入は保険代理店業務に馴染むと言えます。
その他私が歩合給の導入をお勧めするのが理美容業です。
理美容業も営業時間が長かったり休日が少なかったり勉強会があったりして労働時間が長いです。
また、指名が多い理美容師さんがより高い賃金を得られる給料体系が合理的ともいえますので、理美容業は歩合給に馴染むといえます。
その他、建設業や製造業でも歩合給を取り入れる余地がありますので、歩合給に興味があるという方は弊事務所にご連絡いただければと思います。
- メールマガジンvol.88【運送業者の残業代請求の裁判例について】
- メールマガジンvol.87【競業禁止期間と競業禁止場所の制限】
- メールマガジンvol.86【競業を食い止める具体的な方法とは…?】
- メールマガジンvol.85【完全歩合給制度等への変更方法】
- メールマガジンvol.84【歩合給振り分け方式の残業代について解説】
- メールマガジンvol.83【歩合を残業代に割り振る給料体系の適法性】
- メールマガジンvol. 82【どのような業種で歩合給を取り入れられるか?】
- メールマガジンvol. 81【完全歩合給では最低賃金に反するか…?】
- メールマガジンvol. 80【残業代抑制のために歩合給を採り入れよう!】
- メールマガジンvol. 79【民法改正における残業代請求への影響】