Vol.16【中小企業のための契約の知識について その1】
(平成29年3月16日)
【中小企業のための契約の知識について その1】
中小企業の皆様も,新規取引先との間で契約書の締結をすることがしばしばあると思います。
皆様はどの程度,真剣に契約書をチェックされていますか。
中には,ほとんどノーチェックという方がいるかもしれません。
実際のところ,契約は,契約書がなくても成立します。
実は世の中の至るところで契約はされています。
例えば,コンビニエンスストアで150円のジュースを買うとします。この行為を法律的に説明します。
レジでジュースを差し出した時点で,黙示での(契約書なしでの)ジュースの売買契約が成立します。
そして,その契約によって,買主は150円を払う義務を負います。
コンビニ側はジュースを引き渡す義務を負います。
その上で,買主は150円を,コンビニ側はジュースを,それぞれ相手に渡します。双方が相手から,ものを受け取った時点で,契約は目的を達したことになります。
このように日常生活の至るところで契約はされており,契約は契約書がなくても成立するのです。
契約書というのは契約の必須の条件ではありません。
では,なぜ,あえて契約書を作るのでしょうか。
これについては次回お話しします。
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