Vol.41【中小企業のための最新のハラスメントの知識 その2】

(令和元年6月28日)

 

【中小企業のための最新のハラスメントの知識その2】

 

労働局に寄せられたパワハラを含むいじめ,嫌がらせの相談が平成30年度は82,000件となり,7年連続で最多であったと6月27日付の新聞に掲載されておりました。

 

この相談数は,前年より1万件増です。

 

 

また,最近,カスタマーハラスメント(カスハラ)という言葉をよく聞きます。

 

カスハラとは顧客や取引先からの悪質なクレームや理不尽な要求のことです。

 

民間の調査によると,最近3年間でカスハラが増えたと考えている苦情対応の担当者や経験者が,55.8%だとのことです。

 

苦情対応の半分以上の人が,カスハラが増えているというのです。さらに55.8%の内,14.8%の方は(カスハラが)「とても増えている」と回答しています。

 

 

今までは,多くの会社は主にお客様重視で,お客様と接する社員に顧客からの理不尽な要求について我慢を強いたり,ノウハウやマニュアルを与えないで社員にクレーム対応をさせたり等のことがあったかもしれません。

 

ですが,カスハラを放置すると社員の離脱が生じ人手不足で新しい社員も採れず,会社が機能不全に陥る可能性があります。

 

また,カスハラ放置で社員がうつ病などになった場合には,会社の安全配慮義務違反になりかねません。

 

 

さらに,カスハラ放置はインターネット上の炎上問題にもつながります。

 

社員のリテンション(退職防止)や会社の安全配慮義務,炎上防止等の観点からすれば,カスハラ防止は必須と考えます。

 

 

次回のメールマガジンでは,カスハラ同様に現代のハラスメント問題のひとつであるマタハラ(マタニティハラスメント)について,産休明けの女性社員の雇止めに関する注目すべき裁判例が出たので,この裁判例をご紹介したいと思います。

 

 

【編集後記】

 

私は,子供の頃,かなりの鉄道好きで,よく祖母に連れられ,上野駅までJR(当時は国鉄)の特急(「ひたち」などです)などを見に行っていました。

 

今でも鉄道の路線図などを見るのが好きで,路線図を見ていると飽きることがありません。

 

 

当事務所は館林駅から徒歩2分くらいの位置にあり,群馬県内や栃木県内の裁判所への移動には,電車を頻繁に使います。

 

また東京へは,必ず電車で参ります。

 

 

ところで,鉄道好きの方はご存知かと思いますが,東武伊勢崎線と東武日光線では,平成29年4月から特急リバティを運行させています(リバティの運行が始まる前に,本メールマガジンでも紹介させて頂きました[H29.1.6号])。

 

リバティは,東武線のこれまでの特急とは運行形態が全く異なる興味深い特急です。

 

 

東武線の特急は基本的に6両編成です。

 

ところがリバティは,下り線では,行き先の異なる3両編成の列車を,経路が重複する区間(浅草駅から春日部駅まで)は連結して運転し,春日部駅で3両ずつに分割して運転します(春日部駅で,伊勢崎方面に3両,日光方面に3両と分割します。上り線はその逆で,始発駅の異なる3両編成の列車を,春日部駅で連結して浅草駅まで運転します)。これまで乗り換えが必要だった日光や会津方面への移動の利便性の向上と乗客の輸送の効率化を図るためのものだと思います。

 

東京から伊勢崎方面の特急に乗車する場合,特急りょうもう号では6両編成ですが,特急リバティでは,春日部駅から先は3両編成となります(間違った号車に乗ると,日光方面に運ばれてしまいますね)。

 

 

館林駅に停まるリバティは,平日の下り線で1本しかないので,これまではタイミングが合わずなかなか乗車に至らなかったのですが,先日東京に出張した際,ようやく乗車できました。

 

北千住駅では6両編成だったものが,館林駅で3両編成になっているのを見て,「短っ!」っと,苦笑しました。

 

東武線の特急は,伊勢崎線より日光線の方が内装や設備が良いです。リバティも日光線仕様となっていて,内装や設備は伊勢崎線(りょうもう号)より綺麗でした。

 

 

乗車した特急リバティの写真はこちら

 


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